今回は「壁と天井は明るく」という2つ目のコツをお話しします。
私はコストダウンも考慮し、和室を洋室へリフォームする際は床は濃いめの色になることが多いです。
今回は壁と天井の色味を検討してみましょう。
床を濃いめの色味にした場合、私が選ぶのは明るめの色になります。これは濃いめの床とバランスをとるためです。
リフォームが必要な和室の壁は、大概、暗めの緑色や薄茶色が多いです。これらは日本の伝統的な和室の色味で、とても落ち着きますが、和室を洋室化リフォームする際には、暗く感じます。特に前述の理由で床を濃いめの色にした場合、部屋が暗く見えます。ですので床が暗く見える分、壁と天井を明るくすると、メリハリがきいて見栄えがします。
具体的には、白系が良いと思います。ホワイトは明るい色でもあり、おしゃれな印象の色ですので、床が濃い茶色、そして壁・天井はホワイトという組み合わせは、おしゃれな色の組み合わせの定番です。
こちらの写真は私がリノベーションした和室の写真です。工事する前は和室だったことを感じさせず、明るく、落ち着いた部屋に仕上がりました。
白系の壁・床の色味と、濃いめの床の、この組み合わせは安定した印象もあたえます。やはり人の目には下方にあるものが濃い色、そして上方にあるものの色が明るいのは、自然の摂理にかなっていて、落ち着く、建築においても定番の色の組み合わせとなります。
ここで白系の、壁と天井を選ぶ際ポイントがあります。それは床の色を選んだ時と同じコツですが、「なじませる」という事です。ですので白と言いましても、真っ白ではなく、少しくすんだ白を選ぶと、やはりリフォームした部屋になじみます。
白以外にも、グレー、アイボリー、ベージュなどの全体的に見て、明るく、色味が無いような色もお勧めです。しかもこれらの色は少しくすんでいるので、和室リフォームの壁・天井の色に似合います。クロス(壁紙)であれば、薄く柄の入ったものも、こなれた印象を与えることが出来ます。
床の時も書きましたが、リフォームの色選びのポイントは「変える」のではなく、「なじませる」という意識で選んでみてください。
白っぽい壁や天井の色なんてありきたりで退屈だよという方は、カーテンや家具などのインテリアでポイント的に色を加えてみましょう。床もラグを敷くことで色をプラスできます。これらの材料で色を部分的に取り入れれば、お部屋の雰囲気に飽きてきても、床や壁、天井と違って簡単に変えれます。
ということで、今回の和室リフォームの秘訣は「壁と天井の色は明るく」。ホワイト系の色にしてみようということをお話ししました。
濃いめの色の床と組み合わせることで、簡単に、暗かった和室をおしゃれで、明るく見栄えがする洋室へとリフォームすることが出来ますよ。