ライフスタイルの変化に伴い、使いずらくなった和室から洋室へのリフォームを検討されてる方は多いと思います。
でも、暗くて、床の間や仏間など独特の間取りをもつ和室・・・
どうしたら、明るくて、おしゃれな洋室へリフォームできるのでしょうか?
それには、リフォームにおける床材選びを慎重にすることで、使いずらく暗かった和室でも、明るくておしゃれな洋室へお得に変身させることができます。
✔ まずは畳の床をフローリングへ。濃いめの茶色で張り替えてみよう。
和室を象徴するような床が畳ですが、畳の床だと家具が似合わない、床にものをこぼした際の汚れが落ちにくい等、畳の床をフローリングへ変えたいと思うことは多々あります。和室を洋室化する第一歩はなんといっても、畳をフローリングへ置き換える事です。そして和室の床をフローリングへリフォームする際、私が気を付けていることがあります。それは「床の色味」です。
和室リフォームと言っても、全体をやり替える大規模なものから、部分的に変える最小限のものまで様々です。もちろん大々的にリフォームすれば納得のいくものが出来るのでしょうが、それにはお金も時間もかかります。
しかし、「床の色味」を少し工夫することで極力お金をかけず、おしゃれな洋室へリフォーム出来ます。
床の色味は茶色、それも濃いめのブラウンが良いです。なんで色が金額と関係するの?と思われるでしょう。そうですね、フローリングの色は様々ありますが、大概のメーカーは色によって金額が変わることは通常ありません。それでは自分の好きな色を選ぶほうが、お得でおしゃれではと思われますが、私の考えは違います。
お部屋をリフォームする際、床を変えることで大幅に印象は変えれます。しかしながら構造的に変えられない、あるいは金額がかさむので変えれない箇所が出てきます。例えばサッシ、窓です。サッシは内側から取り替えるのが困難です。大抵のサッシは外部側から取り付けてあり、取り換えるとなると外部側から外すため、外壁を復旧する工事も必要になってきます。リフォーム範囲が外部に拡がっていきお金がかかります。2階のサッシ取り換え工事であれば足場等の仮設工事費用もかかってきます。
また柱、梁等の構造材も取り換えるのは困難ですし、変えるとしても、その取り替え費用は高額です。他にも造作材と言って廻り縁、あるいは巾木等の部材も取り換えると、もちろんお金がかかってきます。
これらのサッシ、構造材、造作材などは、リフォーム工事において取り換えるかどうかで、大きく工事費が変わってきます。昨今のウッドショックによる木材価格の高騰もありますのでなおさらです。よってこれらが痛んでいないのであれば、変えなくても良いのですが、どうしても他が新しくなると、これらの残した個所は古びて見えます。
リフォームにおける色選びのポイントは、これらの残すところとのバランスです。残す箇所は、木であれば塗装をしてきれいにすることはできます。でも塗装できれいにすることは出来ますが、色は濃くなりがちです。着色する際、濃い色の木に、薄い色の塗料を塗っても色がのりにくいのです。皆さんがこれからリフォームを考えていらっしゃる和室は大抵、木が日焼けしたり、古びたりして元々の薄い木の色ではなく、濃いめの茶色に変色していると思います。あるいは建築当初から濃いめの色が塗ってある住宅も多いです。いくつかあるはずのサッシも良い感じに古びているのではないでしょうか。
これらの変色(エイジング)し、濃いめの色合いになった残す箇所に対し、薄い色を合わせるとなじみが悪くなります。特に大面積を占める床を真新しい明るい色にすると、そこだけ浮いて見えるのです。お金と時間をかけて全てを変えてしまえば、問題ないですが、リフォームには残す醍醐味もあります。残すリフォームにおける色選びは変えるのではなく、なじませるのがコツです、なじませて全体の雰囲気を統一します。雰囲気を統一することでリフォームしても、変に部分的に浮いた印象はなくなり、こなれて落ち着いた、おしゃれなお部屋に仕上がります。
この色がなじむかなじまないか問題により、和室リフォームにおける床の色選びは、濃いめにすることによって、残す部分を多くすることが出来ます。残すことを多くできると言うことは、工事費用を抑えることが出来ると言うことです。せっかくのリフォームですから我慢してまで残す必要はありませんが、色に工夫することで、違和感なくお得にリフォームすることが出来るのです。濃いめの床の色がお嫌いでなければ、ぜひ試してみてください。お得でおしゃれな和室リフォームが出来ますよ!
具体的にフローリングの色名で言えば、ダークブラウン、あるいはミディアムブラウンと言うところです。ライトブラウン、あるいはホワイト系のフローリングは「残す部分が多いリフォーム」には難しい色味と言えます。
エッジがきいて、すっきりした印象のお部屋がご希望でしたらダークブラウン。少し明るめで、ふんわりした印象のお部屋がよろしければ、ミディアムブラウンがお勧めです。
また、サッシの色がブラウンであれば、床はダークブラウン、あるいはミディアムブラウン。シルバーであればミディアムブラウンと言う床の色の決め方も、一つの目安になります。リフォームが必要となる年代の、大概の住宅にはブラウンやシルバーのサッシが多く使われています。
このような感じでこれから、こちらのブログで発信していく予定ですのでよかったら、また見に来てください!!